二十四節気 秋 ~寒露~

2021年10月8日

秋分 秋を6つに分けたうちの5番目の節気

太陽視黄経 195度 14/24番目

・・・陰寒の気におうて(合って)、つゆむすび凝らんとすればなり・・・

秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ(国立天文台 こよみ用語解説)

寒露とは、草木に冷たい露が降りる時期

晩秋から初冬にかけて草木や木の葉の上につく露のことで、露が冷気によって凍りそうになる頃

秋の移動性高気圧に覆われて晴れた夜は放射冷却により地面付近の気温が下がり、まだ湿り気のある空気中の水蒸気が露となります

玉になった露が、風になびく芝の葉先に光っている様子を露芝文様(つゆしばもんよう)と表現されています

秋の冷気で露がつく様は涼を感じさせるため、秋のみならず、暑い時期の着物の文様としても親しまれているようです

 

秋の長雨が終わり、秋晴れの過ごしやすい日が多くなり、「秋麗 (あきうらら)」という言葉がぴったりの日々です

しかし朝晩は、空気がひんやりし、息を吸い込むと喉がすぅと冷えるような、冷たい陰気を肌で感じます

寒暖の移り変わりの合間で体調に影響が出やすい時期でもあり、体のリズムと季節を調和させていきましょう

 

2021年は10月18日、冴え冴えと輝く月が見られ、最も月の美しい夜と言われる「十三夜」

十三夜は別名「栗名月」「豆名月」といい、この時期採れた栗や豆を供えて収穫に感謝する習わしがあります

(十五夜は里芋などの芋類をお供えすることから「芋名月」と呼ばれてます)

ぜひお月見も楽しんでください

 

日本で越冬する雁(ガン)や鶇(ツグミ)など、渡り鳥たちも少しずつやって来ます

その年に初めて到来する雁のことを「初雁(はつかり)」と言います

 

 

寒露の頃・・・各地で紅葉がもっとも鮮やかに映える季節です

「紅葉狩り」とは紅葉を鑑賞することをいいます

葉が色付き始めてから見頃となるまでの期間はおよそ20日〜25日間

 

褐色に変わるものを褐葉(かつよう)

黄色に変わるものを黄葉(こうよう、おうよう)

赤色に変わるもの紅葉(こうよう)

と区別され、それを総称して紅葉」と呼ばれます

 

この時期からの花が見頃となります

皇室の御紋にも用いられている菊は、奈良時代に中国から伝来し、江戸時代の園芸ブームで品種改良が盛んに行われました

この頃の晴れの日を「菊晴れ」と言い、綺麗に澄みわたる秋晴れを思わせます

 

秋分の頃の食べ物・・・

秋鯖

身が締まっていながらも、脂がのって美味しくいただけます

刺身で食べても良し、締めても良し、塩焼でも、味噌煮でも旨味たっぷり、脳にも良いと言われているDHAも豊富に含まれています

新米

秋になると収穫されるお米、その年に収穫されたお米が新米となります

いつまで新米という表示をしているのか・・・

食品表示法の食品表示基準によると、秋に収穫してその年の12月31日までに精米され、包装されたお米が新米とされています

年内に精米・包装されたお米が店頭に出回るのは、年明けになるでしょう

特に日本人の主食であるお米はこの時期、格別おいしく感じられます

新米は水分量が多く、粒が壊れやすいので、いつもよりやさしく研ぎ、水は少なめで炊きましょう

夏の間に日差しをたっぷり浴びて栄養を蓄えた食材を取り入れ、凍えるように寒くなる前に、冬支度を始めましょう!

 

 

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