二十四節気 冬 ~大雪~

2021年12月7日

大雪 冬を6つに分けたうちの3番目の節気

太陽視黄経 255度 21/24番目

・・・雪いよいよ降り重ねる折からなればなり(ゆきいよいよふちかさねるおりからなればなり)・・・

雪がいよいよ降りつもってくる(国立天文台 こよみ用語解説)

大雪(たいせつ)とは、本格的に雪が降りはじめ、冬本番の到来を感じる季節、日照時間が益々少なくなります

大雪の時期に日本にやってくるのが「冬将軍」、厳しい寒さを指す呼び方で、正式名は「シベリア寒気団」と言います

「冬将軍」とは、、シベリア方面から到来する厳しい寒さのこと、「真冬並みの寒さ」と表現されることも

20世紀初頭にナポレオンがロシアに敗戦した時、その敗因が厳しい寒さだったことから、「極寒将軍に敗れる」と記した記事内容から使われるようになったそうです

日本海側には降雪を、太平洋側には乾燥した冷たい「空っ風」をもたらします

スキー場のオープンもこの頃からになります

熊やカエルなどの生き物が冬眠に入るのもこの頃

生き物たちは3月初旬の啓蟄(けいちつ)の頃まで起きません

吐く息が白く見えるようになることを「白息(しろいき)」、「息白し(いきしろし)」

紅葉から色をなくしたひっそりとした山の気配を「枯山」、「山眠る」、「冬山路(ふゆやまじ)」

雨が少なくなり水量が減り、細く流れる川の様子を「水涸れる(みずかれる)」、「冬の川」

などの季語が使われます

 

日照時間が短くなると、人間も活力が落ち気味になりがちです

年末の忙しさも加わり体調を崩しやすくなるので、体調管理をして年末のラストスパートに備えましょう

 

ポインセチア

クリスマスの定番となっているポンセチア

真っ赤な印象のポインセチアですが、昨今は黄色、ピンク、マーブル、白など新しい種類が、また葉のか形にも変化がでています

寒さに弱いので日当りのよい室内、乾燥に強いものの過湿を嫌います

水を与えすぎず、乾かし気味に管理するのが長く楽しむコツです

南天

南天の音が、「難転」→「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い気とされてます

赤い実の南天を裏鬼門(南西)に配置すると、魔除けの効果があるとか

南天の花言葉は「良い家庭」とあり、この時期にお守りになりそうですね

 

大雪のころ・・・

お歳暮

「歳暮」という言葉は、もともと年の暮れという意味を表す言葉でした

その年にお世話になった方へ贈り物を持参して回る習慣が始まり、やがて贈答品そのものをお歳暮と呼ぶようになりました

今は、デパートなどで送ってもらうものが主流になっていますが、本来はごあいさつに伺い手渡すのがマナーだったそうです

昔から12月13日は「大掃除」のルーツである「すす払い」の日で

すす払いをしたあと正月準備を始めたので、「正月事始め」といい、新しい年を迎える準備をし始める日

各地で「歳の市」が行われ、正月用品や縁起物が売られます

来年が良い年でありますように、と思いを込めて準備を始めましょう

 

大雪の頃の食べ物・・・

鰤(ブリ)

12月〜2月初旬に日本海側で水揚げされる天然のブリは「寒ブリ」と呼ばれる一級品です

産卵や越冬のために栄養をたっぷり蓄えた丸太のようなフォルム

脂がのりにのった寒ブリ、ぜひお刺身やブリしゃぶ、お鍋に入れたり煮つけにしたり、寒さが染み入る季節にはたまらない食材ですね

大根

寒い季節になるとおいしさが増すのが大根、寒くなるとみずみずしさと甘みが増します

雪鍋は大根おろしを使った鍋料理のことで、あわ雪鍋、みぞれ鍋とも呼ばれます

年末年始で暴飲暴食が多く、胃がスッキリしないときに、大根をおろして食べると、不快感を解消してくれます

大根は先の方と葉の根元の方で味や食感が異なります

葉の付いている部分:辛味が少ないのでサラダなど

真ん中の部分:身が柔らかいので煮物

先の部分:辛味が強いので焼き魚に添える大根おろし

大根の葉:栄養価が高く、シャキシャキとした歯ごたえが美味

 

 

 

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