二十四節気 夏 ~小満~

2021年5月21日

小満 夏を6つに分けたうちの2番目の節気

太陽視黄経 60度 5/24番目

・・・万物ばんぶつ 盈満えいまんすれば、草木枝葉繁る・・・

すべてのものがしだいにのびて天地に満ち始める(国立天文台 こよみ用語解説)

小満とは、太陽の光がいっそうと強まり万物が生長し、天地に満ち始める頃

昨年の秋に蒔いた麦の穂が育ち、ホッと一安心することから「小さな満足=小満」となったと言われています

大麦や小麦など夏の作物が実って穂が膨らんできますが、まだ成熟はしていません

「小満」はその状態を指した言葉でもあります

 

また小さな命が世界に満ち満ちていく時期、小さな命とは植物、作物、虫たちのこと

日ごとに上昇する気温に合わせて、あらゆる生命がすくすくと成長していきます

多年草であるドクダミは花が白く浮き上がって見え、とてもきれいです

 

本格的な梅雨になる前の、「走り梅雨」「梅雨の走り」と呼ばれる数日間にわたって梅雨のようなぐずつく空模様が続きます

卯の花が咲く時期でもあり、卯の花を腐らせるような雨という意味で「卯の花腐し(うのはなくたし)」とも言われているそうです

そのあとに本格的な梅雨がやってきます

 

小満に・・・

麦の収穫や田植えの準備、蚕の世話など、農家にとってはまさに「猫の手も借りたい」ほどの忙しさが訪れます

夏の衣替えは6月1日が目安ですが、走り梅雨に入る前か、明けた直後の晴れた日に行うとよいでしょう

 

小満の期間の食べ物・・・ビワ、サクランボ、鱚など

ビワ

ビワの実る時期は4月~6月頃ですが、もっとも旬な季節が5月下旬~6月初旬の小満に重なります

サクランボ

サクランボは追熟しない果物なので、一番おいしいタイミングで収穫されます

5月後半くらいから人気の高い品種である「佐藤錦」が出回ります

数日で傷んでしまうので、入手したら新鮮なうちに、大量に入手したり少し傷んでしまったりしたときは、ジャムやコンポートにして、アイスやヨーグルトに添えてみるのもお勧めです

鱚(きす)

キス科キス属の魚で、シロギス、アオギス、モトギスなどの種類がいますが、キスというと一般にはシロギスのことを指します

 

 

 

 

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