二十四節気
夏至 2022年6月21日
・・・陽熱 至極し、又、日の長きのいたりたるをもってなり・・・
昼の長さが最も長くなる(国立天文台 こよみ用語解説)
夏を6つに分けたうちの4番目の節気
太陽視黄経 90度 10/24番目
七十二候
初侯・・・ 蟷螂生(かまきり しょうず) 6/6 〜 6/10
蟷螂が生まれ出る
次侯・・・菖蒲華(あやめ はなさく)6/26 〜 7/1
あやめの花が咲く
末候・・・ 半夏生(はんげ しょうず) 7/2 〜 7/6
烏柄杓(カラスビシャク)が生える
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夏至とは、一年でもっとも日が長く、夜が短いころとされています(冬至と比較すると昼間の時間差は4~5時間あるそうです)
夏の短い夜の事を「短夜(みじかよ)」と呼ぶようになり、夏の季語ともなっています
秋は「夜長」、春には「日永(ひなが)」、冬には「短日(たんじつ)」という言葉があります
正午頃に太陽ばほぼ真上を通るため、影が大変短くなります
暦の上では「立夏」から夏になるので、夏ももう半分終わり、「夏に至る」と書くように、夏至を過ぎると、いよいよ本格的な夏の到来
実際はこれから日に日に暑さが増し、一気に本格的な夏の盛りへ向かいます
あやめの花が咲き始める頃
端午の節句に用いる菖蒲(しょうぶ)ではなく、美しい花が咲く花菖蒲をさし、あやめが咲く頃には梅雨が始まるという意味が込められています
夏至に・・・
冬至ほど浸透している風習はないようですが、近年では、キャンドルナイトのイベントも広がってきています
日本では、お伊勢参りで身を清める場所として知られる二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ/三重県伊勢市)で行われている「夏至祭」が有名です
夏至の前後だけ、岩と岩の間から朝日が昇る夫婦岩に向かって海に入り、身を清めるという行事です
海外では、ノルウェーなどの北欧やロシアなどの北半球でも北極圏付近に位置する国では、夏至の日になると「白夜」といって一日中太陽が沈まない現象が起きます
「太陽の力が最も強まる日」とされ、太陽と宇宙のパワーにあふれた日、夏至祭が盛んに行われています
6月30日、神社では「夏越の祓え」(なごしのはらえ)という神事が執り行われます
正月から半年間に心身についた穢れ「気枯れ(けがれ)」、「気離れ(けがれ)」を取り除く日本の神事で、6月と12月にお祓いをするようになったようです
心の大掃除とも言える行事
境内や鳥居の下に作られた「茅の輪くぐり」、人々がくぐる様子をニュースなどで見た事があるのでは?
また6月の呼び名でもある「水無月(みなづき)」という白いういろう生地の上に小豆をのせて三角形に切った和菓子を食べます
小豆は邪気を祓う意味を持っています
夏至のころに心がけること・・・
夏至は陽のピークと同時に陰が生まれる
陽の気だけで楽しんでいると地に足がつかずフワフワ
新しく出てきた陰を抑えつけず、日中遊んだらら、夜は静かに自分の気持と向き合うなど、陰の要素にもアプローチし始めましょう
夏至の期間の食べ物・・・
地域ごとに縁起が良いとされる食べ物があるそうです
大阪・・・タコ(夏至から半夏生まで)
稲の根がタコの足のように、強く広く大地に根付いてほしいと豊作の願い祈願するもので、大阪湾から瀬戸内海にかけての海では、身の引き締まったおいしいタコが獲れます
タコは栄養価が高く、タウリンが多く含まれ、疲労回復、肝臓の強化に効果的
関東地方、近畿地方・・・半夏生餅(はんげしょうもち)
半夏生餅とは、収穫した小麦ともち米を合わせてつき、きな粉をまぶしたもの
太陽の恵みに感謝し、豊作を祈願するようになり、夏至から11日目の半夏生(はんげしょう)までに田植えをする習わしができました
そして、田植えが終わると小麦餅を作って供えるようになりました
愛知・・無花果田楽
不老長寿の果物といわれたイチジクを田楽踊りに由来する味噌田楽で食べるところもあるそうです
京都府・・・水無月
香川県・・・うどん
いつも食べているイメージですが、夏至の時期の新小麦粉ということがポイントのようです
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