二十四節気
小雪 2023年11月22日
・・・冷ゆるがゆえに、雨も雪となりてくだるがゆえなり・・・
寒くなって雨が雪になる(国立天文台 こよみ用語解説)
冬を6つに分けたうちの2番目の節気
太陽視黄経 240度 20/24番目
七十二候
初侯・・・虹蔵不見(にじ かくれてみえず) 11/22 〜 11/26
虹を見かけなくなる
次侯・・・朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)11/27 〜 12/1
北風が木の葉を払い除ける
末候・・・橘始黄(たちばな はじめてきばむ)12/2 〜 12/6
橘の実が黄色くなり始める
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小雪とは、色づいていた紅葉が落ち始め、わずかな雪が降る頃という意味
「小」には、小さいの他に、少しとかわずかという意味があります
雪の量はまだそれほど多くは無いので「小雪(しょうせつ)」と呼ばれています
(気象庁の予報用語における「小雪(こゆき)」は、数時間降り続いても、1時間あたりの降水量が1mmに満たない雪のこと)
この時期、昼間はそれほど冷えず、時には春を思わせるような温かな日になることがあり、「小春日和」と言います
小春日和が続くと春と勘違いしたのか、桜やたんぽぽなどの春の花が咲くこともあり、この花たちを「帰り花」「忘れ花」「狂い花」などと呼ばれます
ただ、夕方以降はぐっと気温が下がり、寒暖の差が激しいので、体調を崩さないよう注意しましょう
乾燥が加わるこの時期は、ウィルスを吸い込みやすくなり、肌荒れなどの原因にもなりますので、しっかり乾燥対策をしてください
本格的な冬はすぐそこです・・・
クリスマスのイルミネーションもきれいですが、自然が織りなす色とりどりの光景は、やはり風情や趣があります
散り落ちた黄や茶、赤の葉で彩られた道を踏みしめ、散策しながら季節の歩みを楽しみ、また街路樹を見上げ、自然のイルミネーションも堪能してみてくださいね
小雪の頃・・・
11月23日に「勤労感謝の日」がめぐってきます
勤労感謝の日の前身は、五穀の収穫に感謝して祝う「新嘗祭(にいなめさい)」で、その年の収穫に感謝して初穂を供えて神々をもてなし、共に食すことで契りを深め神様の御力を戴く、宮中でも大事にされている行事です
またその年の勤労で結んだ成果を国民一体となり神様に捧げ、そのご縁を深く「むすぶ」儀式でもあります
「あらゆる“ムスビ”に感謝して生きる」ということには、先人たちの“万物との調和を尊ぶ心”が生きているのです
旬の食べ物を感謝していただいてみてはいかがでしょうか?
ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日
2023年は11月16日です、新酒ならではのフレッシュな味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
お歳暮の準備をし始める目安も小雪の頃です
小雪のころに心がけること・・・
立冬の時にもお伝えしましたが、「閉蔵」の季節
蓄えるというより、完全に蔵に収めるイメージ、何を収めるのか?、それは精=心身のスタミナ、そのスタミナは腎に貯蔵されます
腎は脳髄とも繋がり、習得本能を満たす時でもあります
知識を得る学びに励むことが向いています
心身のスタミナだけでなく、学びからの智恵で、人生を豊かにするスタミナも貯蔵していきましょう
小雪の期間の食べ物・・・
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど、消化吸収がよく、食物繊維が多く含まれている豊富に含まれてます
鉄分とカロテンを他の野菜よりも豊富に含んでおり、冬に収穫されるものはビタミンCも多く含まれています
貧血予防にもなり、冬場の弱った胃腸をいたわるにはぴったりの食べ物です
ホウレン草は、葉の色が鮮やかでツヤがあるもの、葉先までハリがあるもの、根の切り口が太くて乾いていないものがよいとされています
保存するときは濡らした新聞紙に包んでポリ袋に入れ、根を下にして野菜室に入れるとよいそうです
みかん
ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれ、骨粗しょう症の予防に効果的です
冬はこたつに入りながらみかんを食べるというスタイルが定着していますが、食べ過ぎると身体が冷えてしまい逆効果です
血糖値の上昇を抑える働きをもつといわれているので、そのまま食べるのがお勧め
ヘタが青くて小さいもの、表面にツヤがあり色の濃いもの、触れたときに皮が浮いておらず果肉がみっちりと詰まっているのが感じられるものが鮮度がよいとされます
保管するときにはできるだけ重ねすぎないよう風通しをよくし、冷暗所に保存します。
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