二十四節気 冬 ~立冬~

2021年11月7日

立冬 冬を6つに分けたうちの1番目の節気

太陽視黄経 225度 19/24番目

・・・冬の気立ちめて、いよいよ冷ゆればなり・・・

冬の気配が感じられる(国立天文台 こよみ用語解説)

立冬とは、冬の始まりのこと

「立」には新しい季節になるという意味で、立春、立夏、立秋、そして立冬と四立といいます

日が暮れるのも一段と早まり、いよいよ冬の訪れを感じられる頃、「冬立つ」とも言われてます

鮮やかだった木々の葉もだんだんと色あせ、冬枯れの様子が目立つようになります

 

冷たい木枯らしが吹き、はやいところでは、初雪の便りも届き始めます

冬の使者、「木枯らし」とは、晩秋から初冬に吹く冷たい北風で、木の葉が吹き落とされ、枯れたようになってしまうこと

気象庁で木枯らし1号が発表されると、冬型の気圧配置になった証となります

(西高東低の冬型の気圧配置になったとき、初めて吹く風速8メートル以上の北寄りの風を「木枯らし1号」と認定するそうです)

とはいえ、本格的な厳しい冬の寒さが訪れるのは、一般的には11月の下旬頃

上旬はまだ温かな陽気の日もあり、そんな日を「小春日和」と言います

寒い日々の中に時おり訪れる、つかの間の温かさのことをそう呼ぶそうです

「小春」は冬の季語です

 

立冬の頃に咲き始める花

サザンカ(山茶花)

童謡「たきび」に出てくるツバキに似た赤い花

サザンカとツバキはとてもよく似ていますが、見分け方

サザンカ:開花時期は10月~12月、花びらが1枚ずつ散っていきます

ツバキ:開花時期は12月~4月、散る時は花の首から落ちます

 

スイセン(水仙)

スイセンは甘く優しい香りが特徴的

キンセンカという別の花もあります

ここでいう金盞は金の盃(さかづき)という意味で、

・花の中心部分(黄色いところ)を黄金の杯(金盞)

・白い花びらを銀の台(銀台)

にたとえ、水仙の咲く様を、金盞銀台(「きんさんぎんだい」または「きんせんぎんだい」)と言ったところに由来しています。

 

立冬の頃・・・

七五三のお祝い

七五三は昔、子どもが健康に成長していくことが難しい時代に、無事成長したことに感謝し、晴れ着を着て氏神さまに参拝したことが始まりのようです

三歳は「髪置(かみおき)」といって男女とも髪を伸ばし始める年齢

五歳は「袴着(はかまぎ)」といって男子が初めて袴を着る年齢

七歳は「帯解(おびとき)」といって女子が初めて帯を締める年齢

に祝います

 

真冬の寒さに備えて、冬の準備を始める「こたつ開き」の時期でもあります

亥の子の日に炉開きをすると火事にならないと言われ、本格的な冬がやって来る前に、こたつなどの暖房器具を出したり、冬支度をしておきましょう

 

立冬の頃の食べ物・・・

レンコン

レンコンは穴が開いていることから「見通しが良い」とされ、縁起が良い食べ物とされています

栄養価も高く、特にビタミンCが非常に豊富なことから風邪の予防や疲労回復に効果があります

またレンコンに含まれるカリウムは、ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を緩やかにする効果もあります

 

中国のことわざで「立冬補冬、補嘴空」というものがあります

「補」は、食物で体調を補うことをいい、「立冬には今が旬の食材を温かくして食べて、栄養を摂り、体調を整える」という意味があるようです

人参、ごぼう、れんこん、かぶ、しょうがなどの根菜を代表とする冬野菜は、体を温めてくれます

白菜やほうれん草、大根の葉に含まれるビタミンCは、風邪を引きにくくしてくれます

これからの寒い時期を迎えるにあたって、栄養を補給をしていきましょう!

 

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