Harmony

二十四節気

清明　2024年4月4日

・・・万物ばんぶつ発して清浄明潔しょうじょうめいけつなれば、此芽は何の草と知るるなり・・・

すべてのものが生き生きとして、清らかに見える（国立天文台　こよみ用語解説）

春を6つに分けたうちの5番目の節気

太陽視黄経　15度　5/24番目

七十二候

初侯・・・玄鳥至（つばめ きたる）4/5 〜 4/9

燕が南からやって来る

次侯・・・鴻雁北（こうがん かえる） 4/10 〜 4/14

雁が北へ渡って行く

末候・・・虹始見（にじ はじめてあらわる） 4/15 〜 4/19

雨の後に虹が出始める

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「清明」とは「清浄明潔」（しょうじょうめいけつ）という言葉を略したもの

空気は澄んで清々しく、陽の光は明るく万物を照らして生き生きとし、全てがはっきりと鮮やかに見え、芽吹いた植物の葉が開き活気づく季節

 

清明の頃には、南東から「清明風」と呼ばれる穏やかな風が吹いてきます

冷たい北風の季節が終わり、春の到来を知らせてくれる風

晴れの日は暖かくて湿度も低く、とても過ごしやすくなりますので、散策がお勧めです、たくさんの陽を浴びましょう！

 

この時期のやわらかく静かに降る雨は、「発火雨（はっかう）」や「桃花（とうか）の雨」と呼ばれています

桃の花に降る雨が、遠目には火を発しているように見えることが語源のようです

雨の日でも濡れた若葉の緑が清々しく見え、気持ちのいい季節

また春になって初めて見る虹を、初虹というそうです

 

清明のころ・・・

中国、台湾、香港などの中華圏では、春分の日から15日目（清明に入る日）は「清明節（せいめいせつ）」と呼ばれる祝日

この日はお墓を掃除して、墓参りをするため、「掃墓節（そうぼせつ）」とも呼ばれ、日本の「お盆」のような日

沖縄では清明に「シーミー（またはウーシーミー）」と呼ばれる「清明祭」がおこなわれます

親族一同お墓に行き、お墓掃除をしてお供えをした後、お墓の前で宴会（お重箱に詰めたご馳走をみんなで食べます）をします

まるでピクニックのようです

そのため、沖縄のお墓にはシーミーを催すスペースが設けられているところが多いそうです

 

清明のころに心がけること・・・

新年度もはじまり、様々な「はじまり」の予感に心躍る季節です

新たな環境での生活や仕事がスタートする人も多い時期

しかしコロナで準備し、スタートしようとしたことが、抑え込まれ、中断された方も多かったはず

スタートができなかったこと

それをのびのびと、穏やかなココロで春を楽しみながらスタートさせていく

その春の気が次の夏の気によってチャレンジ、成長へと繋がっていく

スタートしないと次に繋がらないのです

エネルギーをたくさん使うこの時期こそ、自然界の気や、動植物の生命力を分けてもらい、清々しい春の息吹を感じながら生活しましょう

 

清明の期間の食べ物・・・

清見

3～4月に採れ、清明の頃が旬

初鰹

この時期に獲れる鰹を「初鰹」

8月下旬～9月に獲れる鰹を「戻り鰹」

脂ののった戻り鰹に比べるとあっさりしているものが初鰹