2021年6月21日
夏至 夏を6つに分けたうちの4番目の節気
太陽視黄経 90度 7/24番目
・・・陽熱 至極し、又、日の長きのいたりたるをもってなり・・・
昼の長さが最も長くなる(国立天文台 こよみ用語解説)
夏至とは、一年でもっとも日が長く、夜が短いころとされています
夏の短い夜の事を「短夜(みじかよ)」と呼ぶようになり、夏の季語ともなっています
秋は「夜長」、春には「日永(ひなが)」、冬には「短日(たんじつ)」という言葉があります
正午頃に太陽ばほぼ真上を通るため、影が大変短くなります
暦の上では「立夏」から夏になるので、夏ももう半分終わったことになりますが、実際はこれから日に日に暑さが増し、一気に本格的な夏の盛りへ向かいます
夏至の初候 乃東枯(なつかれくさかるる)6月21日〜6月25日
鮮やかな紫の花をつけて靫草(うつぼぐさ)が開花をしますが、夏至の頃にだんだんと枯れ、花が黒ずんで枯れたように見える頃
鮮やかな花が枯れていき、なんとなくもの寂しげな気持ちになるという心が込められています
夏至の次候 菖蒲華(あやめはなさく)6月26日〜6月30日
あやめの花が咲き始める頃
端午の節句に用いる菖蒲(しょうぶ)ではなく、美しい花が咲く花菖蒲をさし、あやめが咲く頃には梅雨が始まるという意味が込められています
夏至の末候 半夏生(はんげしょうず)7月1日〜7月6日
半夏(はんげ)が生え始める頃、葉の部分が白く変わっていく半夏生が見られる時期を表しています
農事の節目である「雑節」のひとつでもあり、昔はこの日までに田植えを終えて、休みをとっていました
夏至に・・・
冬至ほど浸透している風習はないようですが、近年では、キャンドルナイトのイベントも広がってきています
日本では、お伊勢参りで身を清める場所として知られる二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ/三重県伊勢市)で行われている「夏至祭」が有名です
海外では、ノルウェーなどの北欧やロシアなどの北半球でも北極圏付近に位置する国では、夏至の日になると「白夜」といって一日中太陽が沈まない現象が起きます
「太陽の力が最も強まる日」とされ、夏至祭が盛んに行われています
6月30日、神社では「夏越の祓え」(なごしのはらえ)という神事が執り行われます
正月から半年間に心身についた穢れ「気枯れ(けがれ)」、「気離れ(けがれ)」を取り除く日本の神事で、6月と12月にお祓いをするようになったようです
心の大掃除とも言える行事
境内や鳥居の下に作られた「茅の輪くぐり」、人々がくぐる様子をニュースなどで見た事があるのでは?
また6月の呼び名でもある「水無月(みなづき)」という白いういろう生地の上に小豆をのせて三角形に切った和菓子を食べます
小豆は邪気を祓う意味を持っています
夏至の期間の食べ物・・・
地域ごとに縁起が良いとされる食べ物があるそうです
大阪・・・タコ(夏至から半夏生まで)
稲の根がタコの足のように、強く広く大地に根付いてほしいと豊作の願い祈願するもので、大阪湾から瀬戸内海にかけての海では、身の引き締まったおいしいタコが獲れます
タコは栄養価が高く、タウリンが多く含まれ、疲労回復、肝臓の強化に効果的
関東地方、近畿地方・・・半夏生餅(はんげしょうもち)
半夏生餅とは、収穫した小麦ともち米を合わせてつき、きな粉をまぶしたもの
太陽の恵みに感謝し、豊作を祈願するようになり、夏至から11日目の半夏生(はんげしょう)までに田植えをする習わしができました
そして、田植えが終わると小麦餅を作って供えるようになりました
愛知・・無花果田楽
不老長寿の果物といわれたイチジクを田楽踊りに由来する味噌田楽で食べるところもあるそうです
京都府・・・水無月
香川県・・・うどん
いつも食べているイメージですが、夏至の時期の新小麦粉ということがポイントのようです
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